ネガテイブ思考をポジティブ思考に変える方法があります。
今回のテーマは、ネガティブな出来事をポジティブに受けとめるです。
この記事を読んでいる多くの方は、自分は落ち込みやすいと感じていたり、明るく生きている人を見て羨ましいと思ってみたり・・・
ひょっとすると、暗い自分が嫌いだと思っている方もいるのではないでしょうか。
そうそう!私もすぐに落ち込んじゃうのよね。
ゆうさんは、そんなことないよ。冗談がキツ・・・
たかさぁ~ん、何か言ったかしら?(怒)
い、いえ・・・何でもないです。
前回の記事でもお伝えしたように、人には考え方の癖があります。
もし、あなたがいつもネガティブに物事を考えてしまうとしたら、この『考え方の癖』が原因です。
本当はポジティブに考えられるはずのことも、自分の考え方の癖のせいでネガティブにしか考えられなくなっているんです。
本当にそうなの?私は自分でネガティブに考えようなんて思ってないわよ。
ゆうさん、良いところに気づきましたね!
実は、考え方の癖は自分ではなかなか気づきにくいんです。
自分に考え方の癖があると思っている人はほとんどいません。つまり自分に考え方の癖があったとしても、それには気づきにくいというわけです。
なるほど・・・確かに自分に考え方の癖があるなんて、今まで考えたことも無かったわ。
自分に考え方の癖があることを知らないと、自分の考え方の癖に抵抗することができません。だから、まずは自分にどんな考え方の癖があるのかを知ることが大切なんですね。
自分の考え方の癖が分かれば、対処法が分かるというわけね!
自分の考え方の癖を知ることができれば、ネガティブに考えてしまった時に『あ、また悪い癖がでた』と自分で意識することができるようになります。
自分で『悪い癖がでた』と意識することができれば、それを意識的に直すこともできるようになります。
そして、それが出来るようになるための今日のコンテンツはこちらです。
考え方の癖を理解して、ポジティブな自分に生まれ変わりましょう。
私もネガティブ思考から卒業するゾ~!
(ゆうさんはネガティブ思考なんだろうか・・・。)
1時間目:考え方の癖は10種類!?
ところで、さっきから考え方に癖があるって話を何回も聞いたけど、具体的にはどんな癖があるのかしら?
考え方の癖は、スタンフォード大学医学部のデビット・D・バーンズ先生が「認知のゆがみ」という名前で定義しています。
『認知のゆがみ』は全部で10種類あります。
- 全か無か思考
- 一般化のしすぎ
- 心のフィルター
- マイナス思考
- すべき思考
- 結論の飛躍
- 誤った自己責任
- 過大評価と過小評価
- レッテル貼り
- 感情の決めつけ
結構たくさんあるわね。
1つずつ解説していきますね。
全か無かの思考
全か無かの思考は、『白か黒か』『100か0か』考えてしまう癖のことを言います。
『1番じゃなきゃ意味がない』みたいな考え方ね。
そうですね。完璧主義の方に多い考え方です。
世の中は白か黒か、100か0かで成り立っていません。
例えば、一見すると正しいと思えることも、立場を変えれば間違いであることもあるのです。
一般化のしすぎ
一般化のしすぎとは、一度嫌なことを経験してしまうと、次に似たような場面になったとき『またあの時と同じ嫌なことになってしまう』と考えてしまう癖のことを言います。
ゆうさんに1度怒られると、次もきっと怒られるって考えてしまうみたいな感じですね。
たかさぁ~ん、私がいつ怒ったって(怒)
あっ、そ、その~・・・何でもないです!!
同じような場面に遭遇しても、結果が同じになるとは限りません。
つまり、『あの時と同じ』と考えてしまうのは、物事を柔軟に考えられなくなっているということです。
心のフィルター
心のフィルターとは、1つ嫌なことがあっただけなのに全部が嫌なことに思えてしまう考え方の癖のことを言います。
仕事を1回失敗しただけなのに、私はこの仕事は向いていないって思ってしまうみたいな感じね。
自分が見ている世界は、すべての世界のほんの一部だけです。
それをあたかも全ての世界を見ているような錯覚に陥ってしまい、視野が狭くなっているのがこの状態です。
マイナス思考
マイナス思考とは、良いことも悪いことも全部が悪いことだと思ってしまう考え方の癖のことを言います。
上手くいったときでも『きっとまぐれに違いない』って思ってしまうパターンですね。
たかさんには、関係のない考え方の癖ね。
(ワタシって、普段ゆうさんにどんな目で見られているんだろう・・・。)
マイナス思考は、自分を認めてあげることができない自己肯定感の低い方によく見られます。
自分には力がないと思い込んでいるため、良い評価を受けても落ち込んで自信をなくしてしまいます。
すべき思考
すべき思考とは、『~しなければならない』『~すべき』と考えてしまう癖のことを言います。
この『すべき思考』は、相手に自分の考えを押し付けるだけでなく、『すべき』ことが自分でできなかったときに自分の首を絞めてしまうという欠点もあります。
相手だけじゃなくて自分も苦しめてしまう考え方の癖というわけね。
例えば『90%やった方が良いと思われること』は、必ずしも『すべきこと』ではありません。
『やった方が良い』という域を超えるものではないからです。
『すべき』と考えているときは、偏見的なものの見方をしている状態だと言えます。
結論の飛躍
結論の飛躍とは、根拠のない思い込みで悲観的に考えてしまう癖のことを言います。
挨拶して返事が返ってこないと、相手は気づかなかっただけなのに『私、嫌われているかもしれない』って思いこんじゃうパターンね。
他にも、『調子が悪い・・・このまま死ぬのかな』みたいに今の状態が確実に悪くなると思ってしまうパターンもあります。
自分が『そう感じたから』というような乏しい根拠から、相手の心を推測して事実を作り上げてしまうのが、この考え方です。
自分で作り上げた事実であるため、真実とは全く違っているということもあります。
誤った自己責任
誤った自己責任とは、良くないことが起こったときに、自分に責任がなくても『自分のせいだ』と考えてしまう癖のことを言います。
私は、この傾向が強いですね。
たかさんみたいに、何でも『自分の責任だ』って考えるとストレスたまりそうね。
(ゆうさんが嬉しそうに話すのは、何でだろう・・・。)
本来、自分で責任をとれる範囲というのは、自分自身でコントロールできる範囲です。
それを超えて自分の責任を背負ってしまうと、最後には『自分がいない方が世の中は上手くいく』という考えに繋がってしまう危険な考え方です。
過大評価と過小評価
過大評価とは自分の短所を大きく考えてしまう、過小評価とは自分の長所を小さく考えてしまう癖のことをいいます。
あっ!私、これ当てはまる!私なんかにダイエットなんかできるわけない、失敗するに決まってるって思って、ついついケーキとか食べちゃうのよね。
それは単に、意志が弱いだけなのでは?
何か、言った?
い、いえ、何でもないです。
この考え方を持つ人の特徴に、『他人の長所は過大評価、他人の短所は過小評価する』というものがあります。
つまり、実際には大きな差はなくても自分の周りの人が自分より遥かに優れているように見えてしまうのがこの考え方です。
レッテル貼り
レッテル貼りとは、何の根拠もないのに自分がネガティブだと思ってしまう考え方の癖のことを言います。
これは『自分は負け組だ』とか、『自分はダメ人間だ』って考えてしまう方ですね。
根拠がないなら、『私は勝ち組だ』くらいに思えば良いのにね。
そうなんですが、考え方の癖がそうさせてくれないんです。
たかさんが、ネガティブなことを言ってどうするのよ!皆さんを元気にするんでしょ!
はっ、はい!頑張ります!
レッテル貼りは、根拠のない思い込みであるため、偏見的なものの見方をしている状態です。
自分で自分の評価を勝手に下げてしまうため、自分の本質を見誤っている状態とも言えます。
感情の決めつけ
感情の決めつけとは、自分で感じたことの全てが真実であると考えてしまう考え方の癖のことを言います。
自分の方を見て笑っている人がいると、自分が笑われているわけではないのに『自分を見て笑っている』と思ってしまうみたいなパターンね。
これも私に当てはまりますね。挨拶をして返事が返ってこないと、『私、無視されている』って思ってしまいます。
よく考えれば、ちょっとした工夫で解決できる問題であっても、自分が最大のピンチであるように考えてしまう、これが『感情の決めつけ』です。
自分で感じていることが世の中の全てであると思い込んでしまっているのがこの状態です。
2時間目:どうすれば考え方の癖を直せる?
1時間目で、自分に当てはまる考え方の癖を見つけることができたのではないでしょうか。
自分の考え方の癖に気づくことはできたけど、問題はその癖をどう直すかよね。
そうですね。そこで、2時間目では『考え方の癖を直す3ステップ』についてお伝えしていきます。
考え方の癖を直す3ステップとは、
①自分の考え方の癖を知る
②その考え方の癖がでる場面を考える
③その考え方の他に別の考え方ができないかを考える
という3つの工程をこなしていくことで、ネガティブ思考をポジティブ思考に変えていこうというものです。
さっそく中身を見ていきましょう。
自分の考え方の癖を知る
先ほど10種類の『認知のゆがみ』についてご紹介させていただきました。
まずは、どれが自分に当てはまりそうか探してみてください。
自分にどんな考え方の癖があるのかを客観的に見ること最初のステップです。
客観的に見ることができれば、直すところがハッキリするわね!
ちなみに、たかさんの考え方の癖は?
私の場合は、『誤った自己責任』と『感情の決めつけ』の2つですね。
ゆうさんが言っていたように、考え方の癖を直す第一歩は『自分の考え方の癖』を知ることから始まります。
自分の考え方の癖を知ることで、問題が具体的になり『何を直したら良いか』が明確になるからです。
その考え方の癖がでる場面を考える
自分の考え方の癖が分かったら、次は『その考え方の癖がでる場面』を考えてみましょう。
たかさんは、どんな場面で考え方の癖がでるの?
『誤った自己責任』は、仕事の場面が多いかな。後輩が失敗したのは自分の教え方が悪かったから、みたいに思うことが多いです。
『感情の決めつけ』の方は?
さっきも言ったけど、挨拶しても返事が返ってこないと無視されてるのかなって感じてしまうことがあるよ。
考え方の癖がでる場面を知っておくと、同じような場面に遭遇したとき『あっ、この場面は自分の考え方の癖がでてしまう場面だ』と自分で気づくことができるようになります。
考え方の癖が出やすい場面を意識することで、考え方の癖に気づけないリスクを下げていくというわけね!
ゆうさんが言うように、日ごろの生活の中で、自分の考え方の癖がでる場面を知っておくと、それ自体が考え方の癖に気づく手助けになります。
自分の考え方の癖がでる場面を紙にメモしておくのもお勧めです。
その考え方の他に別の考え方ができないかを考える
自分の考え方の癖を知って、自分の考え方の癖がでる場面が分かると、自分の現状を把握することができます。
そして、ここまでできたらいよいよ考え方の癖を改善していきます。
その方法が・・・
別の考え方ができないかを考える!ってことね。
ゆ、ゆうさん、まだ説明の途中ですよ!!フライングしてます!
あら、良いじゃない。で、具体的にはどうやるの?
(ゆうさんに、この話を聞く意味があるのだろうか・・・)
別の考え方ができないかを考えるとは、『今起きていることを良い方に考えてみたらどうなるだろう』と考えてみることです。
例えば、『学校の先生に怒られた』とき、普段なら『私は駄目な人だ』と考えてしまうような方の場合、『先生は私に期待してくれている、私ができると信じてくれているから怒るんだ』と考えることができれば、前向きな気持ちになれます。
つまり、『ネガティブをポジティブに変える』ことができるというわけです。
たかさんの『後輩が失敗したのは自分の教え方が悪かった』の場合はどう考えるの?
そうですねぇ~、例えば『自分の伝え方には伸びしろがある』とか『後輩が失敗するとどうなるかを経験するいい機会になった』みたいな感じでしょうか。
『挨拶されると返事が返ってこない』っていうのは?
そうですねぇ~、『単に声が聞こえていなかっただけかもしれない』とか『ちゃんと挨拶が返ってくるような方法を考えて試してみよう』みたいな感じですかね。
今日のスキルアップポイント
今まで、ネガティブに考える癖がついている場合、ポジティブに考えられるようになるには時間がかかります。
そのため、ポジティブに考える癖がつくまでLesson2でお伝えした内容を繰り返し実践していく必要があります。
これが前回のブログでも話をしていた『練習が必要』ということの意味ね。
そうなんです。癖と言うのは1度身につくと簡単には変えられないんです。
でも、ポジティブに考える癖をつけちゃえば、その癖も簡単に変えられないということになるわね。
ゆうさん、その通りです!ポジティブに考える癖さえつけちゃえば、その癖のおかげで明るく楽しい毎日が送れるようになるんです。
まとめ
ネガティブをポジティブに変える方法についてお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
ネガティブな考え方の癖をなくすためには、そのネガティブな考え方を上書きするポジティブな考え方が必要となります。
練習は大変だと思うかもしれませんが、着実に自分を認められる新しい自分に生まれ変わることができます。
最初は慣れないから大変かもしれないけど・・・
慣れれば明るい人生が待っています。
たかさんライフは、あなたの明るい未来を応援しています。